花ざかりでよくご質問を受ける内容の一つは「立て札」についてです。日頃お世話になっている方へ贈る、大切なお花に立てる札内容に、字の間違いや失礼があってはなりません。立札のもつ役割や注意点を理解すれば、今後お花を送る際、自信をもって記載内容を決めることができるはずです。ぜひ最後まで目を通し、ご活用ください。
目次
熨斗紙との違い
「贈り物につける依頼主名の入ったもの」としてよく比較されるのが「熨斗紙」です。
熨斗紙と立て札の大きな違いには「お届けした後にしばらく立て札が設置された状態で飾られる」という点にあります。各企業・法人によって様々ではありますが、移転祝や上場祝の時はオフィスの受付など、人の目につきやすい場所に飾ることが多く、就任祝などはご就任されたご本人の目につきやすいフロアに飾られる事が多いです。
立札の役割
誰から届いたお花なのかがわかる
立札はそのお花が誰から・どのような理由で贈られたものなのかが一目で分かるようにするために付けています。そのため、贈り主様名を必ず記載しなければなりません。立札がなければ、せっかくお花をもらっても、誰から贈られたものなのか分からなくなってしまいます。例えるなら、差出人名のない手紙となります。特に複数のお相手から同日に続々と届くことの多い、移転祝や上場祝などのお祝い事であればなおさらです。
関係性のアピール
贈り主様のお名前を記載した立札は、その方とお届け先様との友好な関係性を内外にアピールする役目も果たしてくれます。ビジネスシーンでは、お届け先に来客される方々に贈り主様のお名前を知っていただく機会にもなります。
また、店舗などの多くの人が出入り・行きかう場所に飾られる場合には、多数の人々に対して贈り主様の存在をアピールし知名度を上げることにも繋がるでしょう。お届け先が路面店や複合ビルなどの場合にはお店の場所を知らせる目印にもなります。
頭書き
赤字で記載するご用途
立札には贈り先様名のほかに「頭書き」を必ず記載します。
頭書きとは「祝」や「御祝」、「就任御祝」「移転御祝」など、お祝いを贈るご用途に応じたお祝いの文言です。そのため、頭書きを見ればどのようなお祝い事があったのかが分かります。そうすることでお届け先様の来客や周囲の人々に対してお祝い事を周知できるだけでなく、お祝い事があったことを知らなかった方々にもアピールでき、さらにお祝いの輪が広がることも期待できます。
頭書きの種類
頭書きの中には、シーンによってよく使用されるパターンがあります。法人向け贈答シーンでよく使われる表現をまとめてみました。
移転 | 「祝 御移転」「移転御祝」「御移転祝」 |
開設/開店 | 「祝 御開設(御開店)」「開設(開店)御祝」「御開設祝(御開店祝)」 |
就任 | 「祝 御就任」「就任御祝」「御就任祝」 |
上場 | 「祝 上場」「祝 〇〇上場」「上場御祝」 ※特に東証1部など審査基準が厳しい取引市場への上場の際は市場名を記載される場合が多いです。 |
設立記念/創立記念 | 「祝 創立(設立)〇周年」「創立(設立)〇周年御祝」 ※〇の部分には年数が入ります。 |
叙勲 | 「御受章御祝」「叙勲御祝」「祝 旭日小綬章」 |
お供え | 「供」「御供」「供花」 |
立札の種類
花ざかりでは、木札と紙札をご用意しています。
法人ギフトの場合は、木札(別途税込1100円)がおすすめ。高級感があり見栄えがします。紙札は、木札と比べカジュアルな印象になりますので、個人的なギフトにおすすめしております。
ちなみに、縦書き・横書きどちらでもマナー違反ではありません。
花ざかりがおすすめする「見やすい立て札」
最もシンプルなスタイル
「御祝」+「依頼主(社名・代表者名)」の記載をするタイプです。
「御祝」の頭書きは場所やシーンを選ばず使える表現になり、「移転と新設」や、「業務規模拡大と就任」など、複数のお祝い事が複合していて厳密な表現が難しい場合でもシンプルにお祝いのお気持ちを伝える事ができる為、内容にお悩みの方にはこちらの形式をおすすめしています。
お届け先の名前も入れる場合
立て札には基本的にはご依頼主のみを記載するものなのですが、以下のシーンの場合はお届け先の方のお名前も記載すると、どちらの方宛のお祝いかが伝わりやすく、しっかりとお届け先様に伝わる立て札になります。
就任祝(特に1社で複数の方が就任される場合)
特に4月や10月の就任・昇進が重なる期間は複数の方にたくさんのお祝いが届くため、どの役員の方宛かの割り振りがスムーズご対応いただけ、間違いなくお届けができます。
公演祝
公演祝のお花は会場を華やかに演出する装飾としての役割もあるお花です。公演名、役者の方のお名前、監督や脚本家の方のお名前などを記載すると、関係者の方の目を引きやすくなるだけでなく、ご来場された観客の方の誘導にも一役買うお花になります。
開店祝
お店のお名前を記載します。開店祝は通行人の方にお店ができたということをアピールする意図も含んだお花のためお店の名前を目立つように記載すると、さらにその効果を見込めます。
よくある間違い
間違えやすい社名
立札を付けて贈るならば、社名は正確に書く必要があります。「株式会社」か「有限会社」、「株式会社」が前に付くのか・後ろにつくのかなどつい間違えてしまうことがありますので気をつけましょう。また会社名が英語表記なのか、カタカナ表記なのか・・・などありますので、失礼がないように事前にしっかりと調べておきましょう。
名前の漢字を間違える
お届け先様のお名前の漢字を間違えていないかも確認しておきましょう。 旧字を新字にしまっていることはありませんか?また、『高』『崎』『辺』など何種類かある漢字にも気をつけましょう。
おすすめフラワーギフト
失礼のない立札の書き方を確認したところで、次はどんな花を贈るのかを具体的に決めていきましょう。法人間の贈り物には、定番の美しい胡蝶蘭や、長期間インテリアとして楽しめる観葉植物がおすすめです。
胡蝶蘭 3本立ち 30~35輪以上保証(蕾含む) 白
胡蝶蘭のお色は、定番の白色が清潔感があり、最も人気があります
上品で可憐な印象を与える白色の胡蝶蘭はどんな場所にも映えるため、場所を選ばず置いていただけます。
胡蝶蘭 3本立ち 36~41輪以上保証(蕾含む) ピンク
濃淡のある美しいピンクは華やかさが一段と際立ちます。
特別感のあるものを贈りたい、目立たせたいというときにおすすめです。
お部屋の雰囲気を明るくし、ゴージャスな印象も与えます。
胡蝶蘭 5本立ち 60輪以上保証(蕾含む) 白
花数が多く大変豪華なため、複数の胡蝶蘭と並んだ時の存在感は抜群です。
移転祝・新社屋落成御祝など法人様向けの特別な贈り物として人気があります。
とても豪華で高級感があり、他社様のお花よりもひときわ目立つ商品です。
観葉植物 大型 パキラ 8号鉢【黒丸鉢・白丸鉢】
パキラの花言葉は「快活」「幸運」「勝利」「運を導く」です。
風水的にも金運が上昇すると言われており、縁起の良い観葉植物として非常に人気が高い商品です。
また比較的育てやすく、管理しやすい観葉植物なのでおすすめです。
まとめ
どのような場に飾っていただく場合でも特に気を付けなければならないのは「どこから何の目的で贈られてきたものかが一目で分かる」という点です。記載する文字数が多くなれば、比例して一文字のサイズが小さくなってしまいます。そのため、シンプルな内容にするのが最適です。
立札をつけることはビジネスシーンにおいて、贈り先への大切なアピールにもなりますので、マナーに沿った、喜ばれるお祝いの品を贈ってくださいね。