日の当たらない部屋でも育つ観葉植物

観葉植物にも、日陰に強いものとそうでないものがあります。
日本では室内で観葉植物を育てている人が多いと思いますが、
家の中にも、日の当たる部屋と当たらない部屋があります。
観葉植物に合わせて家を変えるわけにはいかないでしょうから、
家に差し込む光に合わせて観葉植物を選ばなければなりません。
明るさの程度や部屋の特性によって、選ぶ観葉植物も変わります。

玄関には耐陰性と耐寒性のある観葉植物を

玄関には窓がない家が多いことから、玄関に置くのは日陰に強い観葉植物がいいですね。
植物の日陰に対する耐久力は、耐陰性という言葉で表されますが、耐陰性が強い植物で玄関に向いているのはどんな観葉植物でしょうか。
玄関には暖房がないことが多く、出入りも多いですから、温度も低くなりがちです。
寒さに強いことを耐寒性といいますが、耐陰性にプラスして、0度までの耐寒性があるものを選べば安心ですね。
そんな特長を持つ観葉植物には、魔除けになるといわれるモンステラや、青年の樹と呼ばれるユッカなどがあります。

お風呂場には耐陰性と耐湿性のある観葉植物を

浴室も、窓がなかったり、小さかったりして、光があまり差し込まないことが多いですね。
それに加えて、水をたくさん使う場所ですから、湿気が多いです。
ここに置く観葉植物は、日陰に強く、湿気にも強いものでなければなりません。
湿気を好み、耐陰性もある観葉植物でおすすめなのは、シダ植物の仲間のタニワタリです。
艶やかな緑の葉がギャザーのようになっている姿が、海の底でワカメが揺れている姿に似てユニークです。
湿気に強いといっても、植物にはやはり陽の光は必要です。
適度に日光浴させることで、元気になり、カビの予防にもなります。

トイレには特に耐陰性のある小さめな観葉植物を

トイレの窓は概ね小さく、光が入りにくいものです。
風水では、悪い気が停滞する場所といわれるトイレに、悪い気を吸い取ってくれるといわれる観葉植物を置くのは、メンタル的にもいい影響がありそうですね。
大きな植物を置けるトイレはあまりないでしょうから、
窓辺にちょこんとおけるようなポトスがオススメです。
ポトスといえば白い模様の入ったものを指すことが多いですが、ポトスの中で耐陰性が優秀なのはパーフェクトグリーンという種類です。
よく見かけるポトスのように白い模様がなく、目の覚めるような、鮮やかな緑一色の葉を持っています。
つる性の植物なので、高いところにある棚に置いて、垂れ下がってくる様子を楽しむこともできます。
寒さにはそれほど強くなく、寒冷地には向かないようです。

キッチンには湿気に強く食欲をそそりそうな観葉植物を

日の当たりにくいキッチンには、アジアンタムがオススメです。
ワラビ科のシダ植物の仲間で、見た目は三つ葉に似ています。
湿気を好むので、水を使うキッチンに置くのにはちょうどいいですね。
明るい日陰が好きですが、耐陰性はあるので、窓があるキッチンなら大丈夫でしょう。
乾燥したら霧吹きで葉水が必要ですが、すぐに水を用意できるキッチンに置いてあると、手入れを忘れることも少なくなりますね。

特に日陰に強いといわれるアグラオネマ

観葉植物の中で、日陰に最も強いといわれているのが、サトイモ科のアグラオネマです。
丸みのある葉の中に、白い模様があり、全体的に迫力があります。
アグラオネマの中でも、特に日陰に強いのは、プシュードブクテアツムです。
一般的なシルバーキングよりも、白い部分がシャープなのが特徴です。
寒さには強くないので、リビングなどの暖かさが保てる場所に置く場合に適しています。
空気清浄効果が認められている点でも、家族が集まるリビングに向いています。
有名な映画で、主人公が一生懸命育てている姿が共感を呼び、世に広がった品種です。

真っ暗はNGです

日陰で育つといっても、植物は光合成をして生きていますから、
全く光のない真っ暗な場所にずっといるといつかは枯れます。
日光ではなく、蛍光灯や白熱灯でもいいので、光は必要です。
耐陰性がある観葉植物でも、レベルには差があります。
部屋の明るさや窓の大きさ、照明の種類、光の差し込む強さや時間帯によって
選ぶ観葉植物も変えてください。
植物の状態を見て、時々は太陽の光を浴びさせてあげましょう。

日陰の分類について

観葉植物の育て方について調べていると、日陰についての記述にいろいろあることがわかります。
日陰のほかに、明るい日陰と暗い日陰、半日陰などと書かれていますが、
どういうことかわからないという人も多いでしょう。
日陰と暗い日陰は日光が差し込まず、人工的な光に頼っている場所です。
暗い日陰が白熱灯、日陰が蛍光灯の光とイメージすればいいようです。
明るい日陰は、日光の光が当たるものの、植物に直接当たらないように薄い布などでワンクッション置いた程度の明るさを差します。
半日陰は、時間によって、日に当たる時と当たらない時があるという意味になります。

意外と日陰に強い観葉植物

観葉植物は、もともと木の生い茂ったジャングルで育っているものが多いです。
そこでは大きな木の影になって、光が直接当たらないことが多いですから、
日陰に強い種は以外と多いです。
日陰に強い観葉植物は、お手入れも楽で丈夫なものが多いので、
お世話が苦手なものぐさな人にも向いています。
人間も陽が当たらないと気分が落ち込みやすくなりますが、そこに緑があることで、
気持ちも癒されますね。
観葉植物についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も産駒にしてみてくださいね。

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