おうち時間を快適にする観葉植物の選び方、教えます

お部屋に1つあるだけで癒しを与えてくれる観葉植物。しかし、数多くの品種があり、それぞれの特徴や置く場所も異なる為、どれを選んでよいか迷ってしまいますよね。そこで今回は、観葉植物のおすすめの品種とその選び方をご紹介します。初心者でも育てやすい品種やあまり大きくならない小型の品種も紹介していますので、暮らしのインテリアグリーンとしてぜひ参考にしてみてくださいね。

 

はじめに・・・観葉植物とは?

観葉植物は観賞植物の一種であり、その多くは熱帯・亜熱帯原産の植物です。観葉植物は一般的に鉢物で主に屋内において、家庭などのほか、店舗、オフィスなどに置かれています。花屋、ホームセンター、希望の場所まで届けてくれる通販でも購入できます。観葉植物を部屋に飾るとさまざまなメリットが得られます。代表的な6つの効果をご紹介します。

1.空気清浄効果

観葉植物の代表的な効果として空気清浄効果があります。これは、植物が光合成の過程で二酸化炭素を吸収し、酸素を放出するためです。さらに、観葉植物は、室内の有害物質を吸収し、浄化する能力があるとされています。

2.癒しやリラックス効果

観葉植物を室内に取り入れることで、心身のリラックスや癒し効果が期待できます。緑色はストレスを和らげリラックスさせる効果があり、植物を見ることで心が落ち着くとされています。

3.調湿効果

観葉植物は、蒸散作用によって室内の湿度を調整します。植物が水分を吸収し、葉から水蒸気を放出することで、適度な湿度が保たれることが期待できます。空間に対して植物の量が多いほど、調湿効果は高くなります。

4.疲れ目への効果

植物の緑色は、目の疲れを軽減する効果があります。パソコンやスマートフォンなどのディスプレイから受けるブルーライトが目に負担をかけることがありますが、緑色はブルーライトを中和する効果があるとされています。

5.オシャレなインテリアとしての効果

観葉植物は、インテリアとしての役割も果たします。さまざまな形や色の植物を組み合わせることで、部屋にアクセントをつけたり、空間をデザインすることができます。また、植物に合わせた鉢や器を選ぶことで、インテリアの一部としてコーディネートすることができます。

6.観葉植物の成長を楽しむ

観葉植物は成長し、形や大きさが少しずつ変化していきます。そんな植物の成長を見られるのも観葉植物をはじめるメリットのひとつです。長く育てれば育てるほど愛着が増し、癒しや心の豊かさにつながります。

 

観葉植物を買う前にチェックすべき3つのこと

室内に置く観葉植物を選ぶときは、見た目はもちろんですが、まずは次の3つのポイントをチェックしておくことをおすすめします。

1.育てやすさや手入れが楽かどうか

観葉植物の中には、どんな環境にも適応しやすい丈夫なものや、環境の変化に敏感で繊細なものがあります。
初心者の方にはとにかく「室内でも育てやすい観葉植物」から選ぶことをおすすめします。また、家を留守にすることが多い方は、手入れが楽な「幹や葉に水を貯めこむ乾燥に強い植物」がおすすめ。剪定が不安な方は、モンステラなどの茎で伸びるタイプの観葉植物なら、根本から切るだけで簡単なのでおすすめです。

 

おすすめ!!室内の日陰でも育てやすい「ガジュマル」

ガジュマルは太い幹と根っこが入り込んだような姿が特徴的な観葉植物です。自生地の沖縄では「精霊が宿る木」とも呼ばれていて、大切に育てるとガジュマルに宿る精霊”キジムナー“が、福を運んでくれるとされています。
ガジュマルは幹に水を溜めているので、ほかの観葉植物より乾燥に強く、水やりも控えめでOK。剪定も簡単で、伸びすぎた年でも、春ごろに枝を全部切って丸坊主にしてしまえば、新芽がこんもり幹から生えてきます。手入れする時間がない忙しい方にもおすすめの観葉植物です。

観葉植物 ガジュマル 5号 利休陶器鉢 白鉢

特徴的な太い幹がとてもユニークで可愛らしい観葉植物です。

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おすすめ!!簡単な手入れでも育つ「サンスベリア」

サンスベリアは水やりの回数がほかの観葉植物より少なくてすむ、手入れの楽な観葉植物です。乾燥した環境が大好きなので、水やりは春から秋なら表土が乾いてから2〜3日後、冬は休眠するので思い切って断水すると冬越ししやすくなります。
日陰にも強いので、部屋の窓から離れた部屋角に飾るのがおすすめです。もし葉っぱの先だけ枯れて見栄えが悪いというときは、生え際の根本から切るだけのため、剪定もとっても簡単です。

観葉植物 サンセベリア 8号

直立した剣状の多肉性の植物で、その容姿から別名『トラノオ』とも呼ばれます。

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2.室内の日陰でも育つかどうか

南向きの窓に面した場所以外、室内は意外といつも暗くなりがちです。ただし、観葉植物の中にはある程度の日陰でも育つ種類があります。
室内の日当たり加減が心配な方は、室内の日陰でも育つ観葉植物から選ぶことをおすすめします。置きたい場所の日当たりに合わせてチョイスしてみましょう。

 

おすすめ!!まあるい葉っぱが可愛い「カポック」

葉が手のひらを広げたように密生するユニークで昔から馴染みの深い観葉植物です。
一年中美しい緑を保ち、順応性が高いことから観葉植物として便利であり人気があります。花言葉は「とても真面目」「実直」です。

観葉植物 大型 カポック 8号鉢

丸みのある葉が可愛い観葉植物。

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3.室内のスペースに対してサイズが大きすぎないか

室内のスペースに対して大きかったり多すぎると、かえって圧迫感でストレスを感じたり、風通しも悪くなって観葉植物にも悪影響があります。
部屋の大きさに合わせて、3〜5号サイズのミニ観葉植物を飾ってみたり、6号サイズくらいのものを床の上に置いてみるのもおすすめです。広い部屋であれば、7号以上の大きい観葉植物を部屋のシンボルツリーとして置くのもおすすめです。

 

おすすめ!!まるでバナナの木「ストレリチア・オーガスタ」

ストレチア・オーガスタはトロピカルなイメージを彷彿とさせる枝と大ぶりの葉が印象的な観葉植物です。
花言葉には「輝かしい未来」と「あたたかい心」などがあり、贈り物にも最適です。また蒸散作用が高い為、自然の加湿器としても重宝されており、自宅やオフィスなど、シンボルツリーして人気があります。

観葉植物 ストレリチア・オーガスタ 6号 角高陶器鉢

扇のように広がる大きくつややかな葉が印象的。

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種類について

観葉植物のタイプは、「大型」「小型」「つる性」などの種類があります。
「大型」の観葉植物には、パキラやマッサン(幸福の木)などのように葉っぱが大きく、上に伸びてある程度の高さになるタイプのものをはじめ、サンスベリアのように脇から葉が出てボリュームアップするタイプも。また、ぺぺロミアやガジュマルなどあまり大きくならない「小型」のタイプや、アイビー・ワイヤープランツなど下に垂れる「つる性」の観葉植物など、いろいろな種類があります。

置き場所とサイズ

観葉植物を選ぶ際には、まず置き場所を考えるのもポイントのひとつ。存在感のある観葉植物をイメージしているなら、大型タイプをテレビやソファの横などに床置きするのがおすすめです。中型くらいの観葉植物なら棚置きもできますし、いろんなサイズを棚にまとめて飾るのもおすすめです。また、つる性の植物は葉が先へ向かって伸びていくので、ハンギングバスケットを使って吊り下げるのもおしゃれです。

キッチン・洗面所・トイレの窓辺など

置き場所があまりない場合やお部屋のさりげないアクセントにしたいなら、テーブルや窓辺・サイドボード・書棚等に小型サイズの観葉植物を置くとよいでしょう。キッチン・洗面所、トイレにもミニグリーンがあるとリラックスした雰囲気を演出してくれます。

 

鉢の選び方やポイント

植木鉢の選択は植物の生長にも直接関わってきます。今回は目的にあった鉢を探すための選び方やポイントをご紹介します。

1.サイズを選ぶ…最も重要なサイズの考え方

◆サイズ表記の号=寸=およそ3cm

よく鉢のサイズを4号、5号などと表記しますが、この数字は鉢の直径(外寸)を意味します。
号は寸と同じで、1号=1寸=約3cmです。表記がないときは、何号にあたるか考えて買いましょう。普通鉢は直径と高さが大体同じです。例えば5号鉢は高さ、直径がともに約15cmです。ただし根の浅い植物に向いた浅鉢、逆に根を深く張る植物向きの深鉢などはこの限りではありません。また、デザイン上そうでない鉢もあります。

 

◆「苗より一回り上」が適切なサイズ

植えつける鉢のサイズは、苗の大きさより一回り(1~2号)大きな物が適切です。その後、根詰まりが深刻になる前に、段階的に大きな鉢に植え替えます。鉢底から白い根が出始めたら植え替えを検討してください。
「始めから大きなサイズに植えればいいのでは?」と疑問が浮かびますが、苗より極端に大きい鉢だと問題が起きやすくなります。鉢の土の水分はある程度乾く→水をやって湿るというメリハリがつくのが理想であり、土がずっと湿った状態だと根腐れの発生につながります。土中の水分量は蒸発でも減っていきますが、植物が根から水を吸って葉から空気中に蒸散させる作用も大きく関係しています。そのため、鉢の土の量に対しあまりに根が少ないと土全体が乾きにくくなります。

2.材質を選ぶ…素焼きとプラスチックの長所

鉢は様々な素材のものがありますが、メジャーなのは素焼き鉢とプラスチック鉢です。
暑い場所、動かさない栽培なら素焼き鉢が有利です。頻繁に動かしたいならプラスチック鉢が便利でしょう。

◆素焼き鉢
目に見えない非常に細かな穴に覆われており、少しだけ空気や水を通す性質を持ちます。それにより鉢の温度をある程度調整してくれ、植物が傷むのを和らげてくれます。

◆プラスチック鉢
水や空気を通しませんが、逆に水持ちが良い素材です。また軽い、割れにくく安全という特徴があるため、頻繁に鉢の位置を変えるような場合に適しています。

◆陶器鉢
素焼き鉢に釉薬をかけて、1,100〜1,200℃で焼いた鉢が、陶器鉢です。デザイン性に優れることから、化粧鉢とも呼ばれています。瀬戸焼や信楽焼、織部焼などがあり、釉薬による色やモチーフなど、デザインのバラエティが豊かで人気の素材です。形もスクエア形や壺形など、さまざまに揃います。また、釉薬がかかっているため、多孔質の素焼き鉢のように鉢壁から水や空気が抜けることのない、非多孔質の素材です。
ラン科の植物や観葉植物、多肉・サボテン植物、盆栽などを植えて、観賞用として利用するのに向いています。素焼き鉢と同様に衝撃に弱いので、落としたりぶつけたりすることのないよう、丁寧に扱いましょう。

栽培面以外にも、お庭や玄関のイメージ作りには当然見た目も重要です。
他にも、木製、セメント・コンクリート、ブリキ・金属、ガラス等の鉢があります。植えたい植物に適したもの、置く場所、好みのデザインのものを選んでみましょう。
また、あらかじめ大まかに鉢や配置場所を決めておき、そこにぴったりの植物を探すという順番でも良いでしょう。

まとめ

ここまで、観葉植物の選び方についてポイントごとにご説明しました。ぜひ参考にしていただき、あなたにぴったりな植物を愛情をかけて育ててあげてくださいね。