【叙勲・褒章とは?】お祝いを贈る際のマナーについても解説します

日本には各界の功労者に対し、「勲章」を授与(叙勲)したり「褒章」を授与(授与することも「褒章」と呼ばれる)したりする「栄典制度」があります。なんとなく聞いたことはあるけれど、勲章・褒章とはどのような種類があるのか、またお祝いを贈る際のマナーなど、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は勲章・褒章の種類や授与対象、お祝いを贈る際気を付けたいことについて解説していきます。

勲章・褒章とは:国の栄典制度で授与される栄典のこと

栄典制度とは、国や公共のために功労があった方を、国として表彰する制度であり、このような制度は広く世界各国に存在しています。この制度により授与される栄典を大きく分けると、勲章(くんしょう)と褒章(ほうしょう)の2種類があり、それぞれいくつかの種類が設けられています。勲章制度は明治8年(1875年)、褒章制度は明治14年(1881年)に創設され、明治以来の長い歴史と伝統があります。

社会や多くの人のために重要な仕事をした人、目立たなくても大切な仕事をこつこつと長年続けた人、誰かを救うために力を尽くした人・・・そうした人や仕事ぶりに、国としてその功績や業績を表彰し栄誉のしるしとして勲章や褒章が授与されるのです。

勲章を授けることを「叙勲」といい、天皇の国事行為のひとつです。

 

勲章の種類

では勲章の具体的な種類をご紹介していきます。

 

大勲位菊花章(だいくんいきっかしょう)

日本の勲章の最高位で、ネックレス型の大勲位菊花章頸飾(だいくんいきっかしょうけいしょく)と、大勲位菊花大綬章(だいくんいきっかだいじゅしょう)があります。後に紹介する旭日大綬章または瑞宝大綬章を授与されるべき功労より優れた功労のある方へ授与されます。

 

桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)

旭日大綬章または瑞宝大綬章を授与されるべき功労より優れた功労のある方へ授与されます。

 

旭日章(きょくじつしょう)

旭日大綬章(きょくじつだいじゅしょう)、旭日重光章(きょくじつじゅうこうしょう)、旭日中綬章(きょくじつちゅうじゅしょう)、旭日小綬章(きょくじつしょうじゅしょう)、旭日双光章(きょくじつそうこうしょう)、旭日単光章(きょくじつたんこうしょう)があります。国家又は公共に対し功労のある方のうち、功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた方へ授与されます。

 

瑞宝章(ずいほうしょう)

瑞宝大綬章(ずいほうだいじゅしょう)、瑞宝重光章(ずいほうじゅうこうしょう)、瑞宝中綬章(ずいほうちゅうじゅしょう)、瑞宝小綬章(ずいほうしょうじゅしょう)、瑞宝双光章(ずいほうそうこうしょう)、瑞宝単光章(ずいほうたんこうしょう)があります。国家又は公共に対し功労のある方のうち、公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた方へ授与されます。

 

文化勲章(ぶんかくんしょう)

文化の発達に関し、特に顕著な功績のある方へ授与されます。

 

宝冠章(ほうかんしょう)

外国人に対する儀礼叙勲等特別な場合に、女性のみに授与される勲章です。

 

褒章の種類

続いて褒章の種類は以下の通りです。

 

紅綬褒章(こうじゅほうしょう)

自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した方に授与されます。

 

緑綬褒章(りょくじゅほうしょう)

長年にわたり社会に奉仕する活動(ボランティア活動)に従事し、顕著な実績を挙げた方に授与されます。

 

黄綬褒章(おうじゅほうしょう)

農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する方に授与されます。

 

紫綬褒章(しじゅほうしょう)

科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方に授与されます。

 

藍綬褒章(らんじゅほうしょう)

会社経営、各種団体での活動等を通じて、産業の振興、社会福祉の増進等に優れた業績を挙げた方、または国や地方公共団体から依頼されて行われる公共の事務(保護司、民生・児童委員、調停委員等の事務)に尽力した方に授与されます。

 

紺綬褒章(こんじゅほうしょう)

公益のため私財(500万円以上)を寄附した方に授与されます。

 

表彰、受賞、受章の違いとは?

 

表彰・・・「善行・功績などを人々の前に明らかにし、ほめたたえること」

人命救助や永年勤続、特定分野への長年の貢献などに対して行われるものが有名です。

 

受賞・・・「賞を受けること」

芸能・芸術、スポーツ、学問、産業、メディアなどさまざまな分野であらゆる賞(功績をたたえて贈られる栄誉)がもうけられています。有名なものは、ノーベル賞やアカデミー賞などがあります。

 

受章・・・「勲章や褒章を受けること」

表彰や賞は公にも民間にも膨大な種類がありますが、勲章と褒章は、毎年春と秋に国から与えられるものだけを示します。

 

 

身近な方が受章されたらお祝いしましょう

もし、身内や知り合いの方が叙勲の機会に恵まれたら、大変おめでたいことですので是非お祝いをしましょう!
お祝いの相場は5000円~とされていますが、会社としてお祝いする際は豪華な胡蝶蘭をお贈りすることが多いようです。

まずはお祝いの気持ちを伝えましょう

受章の知らせを聞いたら、できるだけ早いうちにお祝いの気持ちを伝えるようにしましょう。10日以内に駆けつけて直接お祝いするのがベストです。ただし、発表直後はお祝いの訪問や連絡が立て込むこともありますし、遠方だとすぐには駆けつけられないこともあります。そうした場合は、電話や電報でまず祝意を伝えましょう。お祝い品は、胡蝶蘭の鉢植えやフラワーアレンジメント、タイ・アワビ・伊勢エビなど縁起物の海産物、先様がお好きな場合はお酒など、お祝いにいらした方のおもてなしに使えるものが定番です。

祝賀会がある場合

表彰・受賞の祝賀会が開かれる場合は、そこにお祝いを持参しましょう。この場合はお祝い品よりも、お祝い金を包むことが多いようです。また、祝賀会自体が会費制の場合は、会費がお祝いを兼ねますので、別途お祝い金を包む必要はありません。

 

フォーマルなお祝いには胡蝶蘭

胡蝶蘭は「幸福が飛んでくる」という縁起の良い花言葉を持っており、格調高い贈り物として選ばれています。受章の知らせを聞いたら、なるべく早く手配しましょう。会社やご自宅のほか、お祝いのパーティーを開かれる場合には会場にお届けすることも可能です。

胡蝶蘭には「誰から送られてきたお花なのか」がわかるように、立札をつけます。
立札にはまず赤字で「祝 御受章」などのお祝いの内容を記載し、「贈り主名」を記載するのが一般的です。

例)   「祝 御受章」 + 「〇〇株式会社 代表取締役社長 〇〇〇〇」

ここで一番気を付けたいのは漢字の間違いです。

「受賞」ではありません。勲章や褒章は「賞」ではなく、「章」の字となります。
また、「授章」でもありません。「授」は授けるの意味なので、 受け取るの意味で「受」の文字を記載します。特に間違えやすいので、注意が必要です。
「祝 旭日大綬章 受章」のように、何を受章されたのかを記載しても良いでしょう。

 

花ざかりのおすすめ

やはり白が花も大きく豪華に見えるので一番人気の色ですが、おめでたいカラーリングの紅白の赤リップなども人気です。花ざかりではご予算に応じた様々な上質な胡蝶蘭をご用意しております。

胡蝶蘭 3本立ち 30輪以上保証(蕾含む) 白

胡蝶蘭のお色は、定番の白色が清潔感があり、最も人気があります
上品で可憐な印象を与える白色の胡蝶蘭はどんな場所にも映えるため、場所を選ばず置いていただけます。

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胡蝶蘭3本立ち30輪以上(蕾含む)白赤

白い花びらの中心が赤くなっており、色のコントラストが美しくとても華やかな一品です。

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胡蝶蘭 3本立ち 36輪以上保証(蕾含む) ピンク

濃淡のある美しいピンクは華やかさが一段と際立ちます。
特別感のあるものを贈りたい、目立たせたいというときにおすすめです。
お部屋の雰囲気を明るくし、ゴージャスな印象も与えます。

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胡蝶蘭 5本立ち 60輪以上保証(蕾含む) 白

花数が多く大変豪華なため、複数の胡蝶蘭と並んだ時の存在感は抜群で特別な贈り物として人気があります。
とても豪華で高級感があり、他社様のお花よりもひときわ目立つ商品です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。叙勲のニュースをテレビで見たことがあっても、詳しい勲章の種類や対象者までは知らなかった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。国から表彰され栄誉を称えられることは、大変おめでたいことですよね。もしお知り合いや取引先に受章される方がいらっしゃったら、重要なのはお祝いする気持ちですが、おめでたい空気に水を差さないようマナーを守ってお祝いしたいですね。