新しい年度に切り替わる4月は、入学・入社・引っ越しなど新しい生活が始まる時期です。そんな新生活のスタートには、置くだけで爽やかな気持ちにさせてくれる観葉植物を取り入れてみてはいかがでしょうか。
でもたくさんの品種の中からどんな植物を選べば良いか分からない人もいらっしゃるかと思います。今回は、部屋サイズ別におすすめの観葉植物をご紹介。ぜひ、参考にしてください。
新生活に観葉植物を取り入れるメリットとは?
適切な温度管理をすれば季節を問わず育てることが可能ですが、新生活が始まる春に取り入れるとたくさんのメリットがあります。
部屋がおしゃれに
観葉植物が置いてあるだけでその場がパッと明るくおしゃれになり、殺風景な室内やインテリアのセンスに自信のない人でも、1鉢置くだけで魅力的な空間をつくることができます。
お気に入りの空間で過ごすと気分も良くなり、新生活で引っ越しをした人や、新たな気持ちでがんばりたい人の希望を膨らませてくれます。
リラックス効果
自然豊かな場所に行くと癒されるのと同じように、観葉植物にも精神を癒し安定させる効果があります。
植物の緑は大脳皮質の働きを活性化させ、目の疲れを和らげる効果があるといわれています。また植物から発せられるフィトンチッドの香りには、ストレス軽減やリラックス効果が期待できます。新しい環境でちょっと疲れてしまう時期でも、観葉植物を置くことで心身ともに良い状態にしてくれます。
空気清浄・加湿調整効果
観葉植物は、光合成をおこなうことで二酸化炭素を減らして酸素量を整える働きをして、空気清浄機のように室内の空気を快適にします。また、根から吸い上げた水を葉の気孔から水蒸気として排出する「蒸散」という働きにより、周辺の湿度を一定に保ってくれます。
体の酸化を抑え疲労を回復させる働きをするマイナスイオンを放つ品種もあります。
育てやすい
お花と違い頻繁に水を与える必要がないため、忙しくしがちなこの時期に多少放置気味になってしまっても元気に育ってくれます。
また、観葉植物の多くは南国熱帯が原産地であるため、春から夏の暖かい時期になると成長期を迎えます。この時期は植物が活発に活動するため、初心者の人でも手軽に管理することが出来ます。
特に夏は成長期のピークで、いきいきとした元気な姿を楽しむことができます。
育てる喜びが味わえる
水をあげたり、光が当たる場所へ移動してあげたりなど色々と手をかけて育てていくうちに愛着が湧き、植物を育てる喜びや楽しみを味わうことができます。
観葉植物の選ぶ時のポイント
見た目が好みのもの、インテリアに合ったものを選ぶのも良いですが、それに加えて以下のポイントを踏まえて選ぶと失敗しません。
部屋の大きさ
お部屋の広さに合わせたサイズ選びは大切なポイントです。
観葉植物のサイズは『号』で表します。
■10号鉢:高さが160~180cm前後と存在感抜群ですので、メインインテリアとして活躍します。シンボルツリーとしてはもちろん、ちょっと隠したい場所の目隠しとしても活用できます。
■7・8号鉢:100~120cm程の中型の観葉植物は、部屋の広さを選ばず、どんな部屋にも置きやすい大きさです。存在感がありながらも移動もしやすいため、日当たりや風通しなど環境の調節もしやすいです。
■5・6号鉢:50~90cmほどの5・6号は、テーブルや棚の上などのちょっとしたスペースにも飾ることができ、小さめの部屋でも簡単におしゃれな空間作りができる便利なサイズです。キッチンやトイレ、玄関などの狭い空間でも活躍します。
号数は、生活スペースや部屋全体のバランスを考えて選びましょう。
また、育てていくうちに背丈が伸びるもの、葉が増えて横に広がるもの、大きく変化のしないものなど、種類によって成長の仕方は異なります。
生活空間を圧迫したり、植物を傷めてしまうことがないよう、成長後の姿を考慮することも大切です。
置き場の環境
日陰・乾燥・暑さ・寒さに強いかどうかなど、品種によって特性が異なります。
例えば、窓際に置くなら日差しを好む品種、日が当たりにくい場所なら耐陰性のある品種、洗面所や玄関など温度が上がらない場所なら耐寒性のある品種、風通しが良くない環境に置くなら害虫がつきにくい品種など、置きたい場所の環境に合った植物を選ぶと、長期間枯らさずに元気な姿を楽しめるでしょう。
初めての方は育てやすさ重視で
はじめて観葉植物を購入するなら、特にお手入れが簡単で育てやすい品種を選ぶのがおすすめです。気になる植物を見つけたら、水やりの頻度や、耐陰性・耐寒性が優れているかなどの特徴を事前に確認しましょう。
ペットに害のない品種
観葉植物には、ペットに有害な品種がいくつかあります。ペットを飼っている場合、害のない品種かどうか購入する前にしっかり確認しましょう。
壁掛けや吊り下げタイプの植物でも、落ちた葉を食べてしまうこともあるかもしれませんので、大切なペットを守るためにも安全な観葉植物を選びましょう。
お部屋別おすすめ観葉植物
観葉植物を選ぶときは、置きたい部屋の広さや過ごし方を考えながら選ぶと、植物にとっても人にとっても快適に過ごせる空間をつくることが出来ます。
玄関
人を送り出し、迎え入れ、さらにはお客様が最初に訪れる場所でもあります。グリーンがあるだけで、明るく爽やかな玄関になります。
風水では、葉先が尖った観葉植物は魔除けや邪気を払う力を持つと考えられています。
サンセベリア
観葉植物 サンセベリア 7号 角高陶器スリム鉢
マイナスイオン効果があることで知られており、丈夫で育てやすく初心者にもおすすめの観葉植物です。耐陰性もある為、日光が入りにくい玄関に置いても元気に育ってくれます。
水をしばらくあげなくても耐えられるので、出張や旅行など、長期で家を空けることが多い人でも安心して育てられます。
キッチン・洗面所など
温度調整が難しい水回りには、暑さ・寒さに強い品種がおすすめです。また他の部屋と比べて日光が届きにくい場所であるため、耐陰性の高い植物が最適です。
広い空間でないことが多いので、5~7号サイズが適しています。
モンステラ
観葉植物 モンステラ 7号 穴高陶器鉢
ツヤのある濃い緑色で、大きく切れ込みが入っていたり穴が開いていたりとユニークな葉が特徴的です。鮮やかな緑色が気持ちを明るくポジティブにしてくれます。耐陰性があるので日光が入りにくい部屋でも育てることが可能です。
書斎・小さめのワンルームなど
5~10畳ほどの書斎や一人暮らしのワンルームなどには、6~8号がおすすめです。
在宅ワークをしている方には、やる気を引き出し勉強・仕事運をアップしてくれる植物がおすすめです。
ユッカ
観葉植物 ユッカ 青年の木 7号 角高陶器鉢
上向きで先のとがった葉と丸太のような太い幹は、スタイリッシュで堂々とした印象を与えます。力強い姿から別名を「青年の木」といい、メンズライクなお部屋との相性は抜群です。明るく爽やかな雰囲気ですので、前向きな気持ちで勉強や仕事に打ち込めるでしょう。
パキラ
観葉植物 大型 パキラ 8号鉢
「発財樹」とも呼ばれ、金運アップをサポートするといわれる縁起の良さから大変人気の観葉植物です。それだけでなく、集中力を高め、仕事運や勉強運アップの効果があるともいわれています。
生命力が強く、耐陰性・耐乾性もあり育てやすい品種ですので、初めて観葉植物を購入する方におすすめです。
寝室
気持ちを落ち着かせて安らかな安眠に導いてくれる観葉植物が適しています。先の尖った葉よりも、丸みのある葉の方がよりリラックスと安眠効果を高めてくれるでしょう。
ウンベラータ
観葉植物 大型 ウンベラータ 8号鉢
鮮やかな色味の丸くて大きな葉は、1日の始まりと終わりを過ごす寝室にぴったりな優しい印象を与えます。葉が可愛らしいハートの形をしていることから、恋愛運アップにもつながるとされており、結婚祝いのギフトにも人気の観葉植物です。
リビングやオフィスなどの広い空間
玄関などに比べて日当たりがよく、スペース的にも余裕があるリビングやオフィスには、8号以上の大きな観葉植物を置いても圧迫感を感じません。人が多く集まるので、調和効果がある丸い葉の観葉植物がおすすめです。また、ストレスの原因ともなるプラスイオンを発するテレビなどの電化製品の近くに置くことで、ストレス軽減効果や目の疲れを癒す効果も期待できます。
オーガスタ
観葉植物 大型 ストレリチア・オーガスタ 8号鉢
扇のように広がる大きくつややかな葉が、空間に落ち着きを与えます。耐陰性があるため、日が当たりにくい場所に置いても育ちます。ただし日光に当たった方が健康な株になる品種ですので、定期的に日当たりの良い場所に移動させると活き活きしてきます。
ポトス
観葉植物 大型 ポトス 10号鉢
鮮やかな緑色の葉っぱが、人が集まるお部屋にさらに彩りを加えてくれます。温度管理に気をつけてさえいれば冬でも枯れないため、インテリアに取り入れる人も多い人気の品種です。また、繁殖力が旺盛なので、挿し木や株分けをすることで、数を増やす楽しみを味わうことも出来ます。
春のお手入れ方法
ほとんどの観葉植物の自生地は熱帯地方のため、四季のある日本では温かくなる4月以降に成長期に入ります。
観葉植物が苦手とする寒い時期が終わったこの時期に正しく管理すれば、新芽が次々と生えたり枝が伸びたりするなど、目に見えて植物の成長を楽しむことができます。
置き場
暖かくなってくる春でも4月の初めごろはまだ朝晩は冷えることが多いため、室内が適しています。風に当てたり、明るい場所に置きたい時などは、日中の暖かい時間帯だけ屋外に出し夕方には室内に戻しましょう。
日当たりや温度を調節して、自生地のような暖かくて快適な環境をつくってあげることが大切です。
日当たり
観葉植物は基本的に日当たりの良い環境を好むため明るい場所で育てるのが最適ですが、「葉焼け」の原因となる直射日光には注意が必要です。冬に比べて日光が少しずつ強くなってきますので、レースのカーテンやすだれなどで遮断するのが望ましいです。
水やり
成長期を迎えると根の動きが活発になるため、寒い時期より徐々に水やりの頻度を増やします。
冬は7日から10日に一度程度、春は5日に一度程度が理想です。土の表面が乾いてさらっとしてきた頃が目安です。水をあげ過ぎると、土が湿って根や茎が腐る「根腐れ」を起こしてしまうため、水やり前に土の状態をよく観察しましょう。
暖かくなる時期ですが空気は乾燥しています。霧吹きで「葉水」をあげて葉にも水分を与えると、ツヤが出て美しい姿を保つことが出来ます。
ギフトにもおすすめ
初心者でも簡単に管理が出来て、お祝いムードが終わった後も元気な姿を楽しめる寿命の長さから、個人・法人問わず贈りものにも人気です。
置くだけで爽やかな気分になれるだけでなく、たくさんの魅力的な効果が期待できるためお相手様にも喜んでいただけます。入学、就職、引っ越しなど新たなスタートを迎える方へのお祝いにいかがでしょうか。
花ざかりでは、ギフト用リボン、紙札またはメッセージカードを無料でお付けしてお届け出来ます。
より大切なお祝いには+1,100円(税込)で紙札から木札に変更も可能です。
まとめ
どんな観葉植物が自分のお部屋に合うか、イメージはつきましたでしょうか。
観葉植物はお庭が無くても緑を置くことが出来るので、在宅時間が増えた今取り入れる人が増えています。
日当たりや気温、風通しの良さなど置きたい場所の環境にあった植物を選べば、長期間活き活きとした姿を楽しめます。
こまめなお世話は不要なので、新生活が始まる忙しいこの時期でも簡単に管理できますよ。
自宅にお気に入りの植物を取り入れて、ほっとできる自分だけの癒し空間を作ってみてくださいね。