実はこんな植物もあるんです!花ざかりで見つかるハイセンスな贈り物

お祝いに贈る植物といえば、まず胡蝶蘭を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。縁起の良い花言葉と花もちの良さから、定番であり人気があります。花ざかりでもたくさんの胡蝶蘭を取り扱っていますが、実は少し珍しい植物もご用意しています。今回は、定番とは言えませんがそれぞれに美しさと魅力のある植物をご紹介します。贈り物でほかの方と差をつけたい方、珍しいもので相手に印象付けたい方は必見です。

アンスリューム

 

アンスリュームは、サトイモ科アンスリューム属(ベニウチワ属とも表記される)に分類される植物です。光沢のあるハート形の苞(ほう)と、棒状の花序がユニークで印象的です。鉢植えの観葉植物でよく知られていますが、アレンジメントやブーケなどに使用する切り花としても人気があり、光沢が美しい葉のみも使用されます。熱帯アメリカが原産地で、品種の数は600を超えるとされています。個性的な美しさを持つアンスリュームは、和風・洋風どちらの雰囲気にも合う植物です。

花言葉

アンスリューム全般の花言葉は以下の通りです。

・情熱
・強烈な印象
・印象深い
・飾らない美しさ
・旅立ち

西洋では、「幸福」「おもてなし」「裕福」などの花言葉があります。アンスリュームはポジティブな意味の花言葉を持つので、お祝いや贈り物などにぴったりの植物です。

色づいた部分は仏炎苞(ぶつえんほう)

アンスリュームの象徴ともいえる、カラフルに色づいたハート形の部分は花ではなく、「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる、葉が変形したものです。アンスリュームの花は、苞の間から突き出ている棒状の部分です。無数の小さな花が密生しており、「肉穂花序(にくすいかじょ)」と呼ばれる、穂状の配列状態で花がつくのが特徴です。肉穂花序は、花を咲かせながら、イエロー、ホワイト、グリーンなどと色を変えていきます。アンスリュームは鮮やかな仏炎苞を観賞する植物ですが、一緒に花の変化を楽しむのもおすすめです。

日当たり・温度

熱帯原産のアンスリュームは寒さに弱く、あたたかい気候を好みます。そのため、最低でも10℃以上の環境下で管理しましょう。寒さの一番厳しい12月から桜の開花する時期ぐらいまでは、玄関など寒い場所よりリビングなど暖かい場所が理想的です。また、南国の植物ではあるものの、強い日差しが苦手なので、直射日光にあたると葉焼けを起こすことがあります。室内に置く場合は、レースのカーテン越しに光が差し込む明るい場所で育てるのが良いでしょう。かといって、日陰の多い環境では生育が悪くなります。午前中を中心に、少なくとも4時間以上は日にあたるようにしましょう。

水やり

水やりは、夏場は土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えて下さい。寒くなるにつれて控えめにし、冬場は土の表面が白く乾いてから、天気の良い午前中に鉢底から水が流れ出ないぐらいの量を与えて下さい。アンスリュームは多湿を好みますが、水が多すぎると根腐れを起こすため、与えすぎに注意しましょう。

 

アンスリューム・ダコタ 6号 陶器鉢カバー

大きく赤い苞が可愛らしく、光沢のある葉が美しいので花がない時期も楽しめます。

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ウンベラータ

ウンベラータの原産地は熱帯アフリカでベンジャミンやアルテシマなどと同様フィカス属(イチジク属)です。
フィカス属の植物はどれも育てやすくインテリアにぴったりで、おしゃれなカフェやオフィスでもよく見かけます。ウンベラータ(umbrllata)の名前の由来はラテン語の『日傘』からきています。
その名の通り丸くて大きい葉が軽やかに広がる様はとても魅力的です。

日当たり・温度

ウンベラータは日当たりの良い場所を好みます。しかし葉焼けを起こしやすいので、レースカーテン越しの日光が理想的です。18~30℃の気温が最も成長する温度です。風通しよく管理してあげてください。風通しが悪いと適当な湿度が保たれず、植物が痛むことがあります。また、エアコンの風が直接当たると急にしおれてしまうことがあるので、エアコンの真下には置かないように注意しましょう。冬は約5度ほどまで耐えてくれますが、寒暖差の激しい窓際やエアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。

水やり

夏場は早朝か夕方以降に、鉢の底から水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。
冬場は休眠期間に入りますので、断水気味にします。2週間に1回程度でも十分です。土が完全に乾いてから水をやるようにして、根腐れに気を付けましょう。葉水は霧吹きを使って毎日行うと良いでしょう。ホコリを落とすことにもなりますし、ハダニやアブラムシなどの害虫の予防にもつながります。

肥料

肥料の与えすぎは根腐れの原因です。
2ヶ月に1度程度液体肥料(ハイポネックスなど)を薄めて水やりのときに与えるくらいで十分です。

剪定

ウンベラータは、生育旺盛で成長が速いため形を整えながら部屋にマッチしたスタイルをキープしていく必要があります。また、葉が生い茂ると陰になる部分が病気になりやすくなるので、定期的に剪定をしてあげましょう。剪定をするときは必ず剪定ばさみを使います。普通のはさみを使うと茎を痛めてしまう可能性があるためです。
そして手袋の着用も必須。フィカス属の観葉植物は、茎を切ると樹液が出てしまい、手に付くと手荒れの原因になってしまいます。

フィカス・ウンベラータ 6号 角陶器鉢

丸くて大きい葉が軽やかに広がる様はとても魅力的です。

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ドラセナ・ジェレ

正式名称は、ドラセナ・ステウドネリ・ジェレといい「青年の木」ユッカと「幸福の木」でお馴染みのマッサンゲアナを掛け合わせてできた植物です。
竹のように見える美しい幹と、真ん中に薄い黄緑のラインが入った艶やか葉が魅力的です。非常に縁起の良い観葉植物であるうえに、おしゃれでスタイリッシュな外観から、国内でもインテリアや贈り物として大変人気です。

花言葉

ドラセナ・ジェレの花言葉は、幸福の木と同じく「幸福」です。
また、幸福の木と同様にドラセナ・ジェレにも「幸せな恋」・「永遠の愛」・「隠し切れない幸せ」といった花言葉もつけられています。この花言葉からもわかるように非常に縁起の良い観葉植物であり、風水上での開運効果があるとされており、開店祝いや開業祝い、移転祝いなどといった企業間での贈り物としても非常におすすめです。ホームセンターなどではまだまだ取り扱いが少なく、流通量が少ないことからギフトとして贈る際も他社とかぶりにくいので先方にも喜ばれることでしょう。

日当たり・温度

基本的には風通しが良く、直射日光が当たりづらい場所で生育させるのが最適です。具体的には、レースのカーテン越しに明るい日の光が差し込むようなリビングなどです。直射日光には弱いので、注意しましょう。耐寒性はやや強く、冬場でも5℃以上であれば元気に育てることができます。

水やり

水やりに最適なタイミングは、基本的には「土の表面が乾いてから」です。土の表面が乾いたら、木鉢の底から水があふれ出てくる程度までたっぷりと水を与えてください。ただし、気温が10℃を下回るような場合は、「土の表面が乾いたあと2~3日経ってから」水を与えるようにしてください。

ドラセナ・ジェレ 8号鉢

まだ流通数が少なく珍しい観葉植物なので、観葉植物上級者の方にも人気がございます。

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シンビジューム

シンビジュームの開花期は晩冬から春のものが多く、寒さに強い蘭として知られます。一般には蘭は暖かいジャングルに自生するイメージがあるので、ヒマラヤに近いインド北部などにも原種が存在するシンビジュームは特殊な存在かもしれません。株の根元にある丸くふくらんだ「バルブ」に養分や水分をためて育つのが特徴です。ピンクや黄色など可愛らしい色味で、花茎が直立のものやアーチ状、下向きに垂れて咲く下垂性のものも増えています。

水やり

水分をたくさん必要とします。特に成長期である春から秋にかけては、たっぷり水をあげるようにしましょう。土が乾きすぎないよう3日おきぐらいが目安です。
秋から冬にかけては1週間に1〜2回に減らし、蕾が伸び始めたら2日に1回程度に水やりを増やしてください。この時期に水が足りないと花がつきにくくなってしまいます。

日当たり・温度

胡蝶蘭は5℃前後で枯れてしまいますが、シンビジュームは3℃ぐらいまで耐えられるので真冬以外は屋外に置いていても十分育ちます。花が終わった春から夏にかけては、日光に当てて光合成させることで、株を太らせることにつながります。ただ、真夏の直射日光は葉焼けの原因となるので、半日陰が理想的です。

シンビジューム3本立 直立 ピンク

管理が簡単で育てやすい品種の蘭ですので、初めての方でも楽しめます。

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デンドロビューム

こちらもランの中で比較的管理が簡単で、耐寒性があり株そのものが凍ってしまわない限り枯れることはほとんどありません。開花期は春ですが、店頭では冬になると美しい花を咲かせた鉢が多く出回るようになります。
艶やかな色と香りが魅力的で、ラン初心者の方におすすめの洋蘭です。

水やり

乾燥気味に育てたほうが根が育ちやすいです。胡蝶蘭と同じく、土の表面が乾ききったら与えます。特に、生長が緩やかになる秋以降は控えめにしましょう。
受け皿に水を溜めないよう、水やり後は毎回捨てるようにしてください。
室内に置いている場合は乾燥しやすいのでこまめに葉水を与えるようにしましょう。

日当たり・温度

春から秋の暖かい時期は、屋外の明るい日陰または室内の日当たりのいい場所がおすすめです。日に当たる時間が長いほどよく開花しますが、夏場の直射日光は葉焼けの原因となりますので、室内の場合はレースカーテンで遮光しましょう。
寒さに当たることで花芽がつきやすくなるため、気温が6~8℃の日が一週間ほど続くくらい寒くなってきたころまでは屋外で、それ以降は室内に移動させるのが良いでしょう。

花がら摘み

開花期には、「バルブ」と呼ばれる茎の節(ふし)から花芽(はなめ)を出して、美しい花を咲かせます。花が咲き終わったら、萎んだ花(花がら)を摘み取る作業が必要です。花が終わったら、手で摘むか花がついている短い茎の部分をハサミで切ります。バルブを切ると、その後、生育しなくなってしまいますので注意しましょう。

デンドロビューム 5号 ピンク

芳しい香りが魅力です。花言葉は、『天性の華をもつ』

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まとめ

いかがでしたでしょうか。胡蝶蘭以外にも、お祝いやギフトにふさわしい植物がたくさんあります。個性的なものが好きな方にはアンスリューム、おしゃれなお店にはウンベラータ、寒い時期にはシンビジューム・・・など、お相手の好みや植物の特性に合わせてギフトを選んでみてはいかがでしょうか。そうすれば、ギフトを選ぶ側も、いつも同じものを贈るよりきっと楽しいはずです。