日本には、還暦を始め、白寿や百寿など、長寿をお祝いする素敵な習慣があります。
長寿のお祝いの品は、今までありがとうという気持ちと、これからもよろしくという気持ちを伝えられるものがいいですね。
胡蝶蘭は、そんな長寿祝いにぴったりなお花です。
親や祖父母、親類や友人だけではなく、仕事でお世話になっている方の長寿祝いにもおすすめです。
目次
胡蝶蘭が長寿祝いに選ばれる理由
胡蝶蘭が長寿祝いに選ばれている一番の理由は、まず見た目の華やかさでしょう。
蝶が羽を広げて飛んでいるような姿は、年齢を重ねても美しさと健やかさを保っていることを称えているように見えます。
「幸福が飛んでくる」、「純粋な愛」という花言葉にも、贈る人と贈られる人の両者を惹きつける魅力があります。
植物を贈られると、水遣りなどの手間が必要になり、贈られた人に負担をかけることもあります。
枯らしてしまわないかと気を遣わせるのも、心苦しいですよね。
その点、育てやすく枯れにくい胡蝶蘭は、高齢の方でも世話が負担になりにくいという特長があります。
花粉が落ちたり、香りが強すぎたりして悩まされることも少ない、という点でも人気がある花です。
どんな色を選べばいい?
胡蝶蘭は色のバリエーションも豊富なので、どの色を贈るかも迷うところです。
長寿祝いの中では、一番色をイメージしやすいのが白寿で、白の字が入っていますから、白を贈るのがピッタリです。
白寿のほかに白を贈るとされているのは、90歳をお祝い卒寿と、百歳を祝いする百寿です。
還暦の場合は赤いちゃんちゃんこを贈るという風習があったところから、白に赤が入ったリップがよく選ばれているようです。
リップのほかには、赤に似たピンクも人気があります。
今は60歳というと、お元気で若々しい人が多いですから、若々しいイメージのあるピンクは喜ばれます。
ほかの色では、70歳を祝う古希と77歳を祝う喜寿が紫で、80歳を祝う傘寿と88歳を祝う米寿が黄色とされているそうです。
絶対に守らなければいけないというものではありませんから、贈る相手の好みに合わせて違う色を選んでも大丈夫です。
緑寿のお祝いにも胡蝶蘭
上記の昔からある長寿祝いのほかに、66歳を祝う新しい風習として生まれた緑寿というのがあります。
緑寿は、2002年に日本百貨店協会からの発案で始まりました。
65歳定年が定番となりつつある現在、66歳を節目として祝う習慣も定着していきそうですね。
緑寿を祝うのにお似合いなのが、特殊な染色技術が施されたグリーンエレガンス胡蝶蘭です。
薄いグリーンの絵の具を滲ませたような、やさしい色合いに心が和みます。
オリジナリティ溢れる化粧蘭
お祝いの気持ちを、メッセージや絵で伝えられる化粧蘭というのもあります。
特殊なパウダーを使い、祝いの文字や長寿をイメージする鶴亀など、好きな文字や絵を入れることができます。
白い花びらをキャンパスに見立て、絵や文字が書かれた胡蝶蘭は、さらに豪華さが増し、素敵です。
普段伝えられない気持ちを、胡蝶蘭に託して届けるのも粋ですね。
白だけではなくほかの色でもできますので、海が好きな方なら、青い胡蝶蘭にイルカの絵を施すなどのアレンジも可能です。
化粧蘭は、注文を受けてから絵や文字を入れていきますので、1週間くらい前に通販サイトで注文するのがおすすめです。
ビジネス関係の方の長寿祝いにも胡蝶蘭
仕事先の社長の長寿祝いに胡蝶蘭を送る、というケースもあると思います。
大きな会社の社長の場合は、大きな会場でパーティーが開かれることもあるでしょう。
そういう場合はお花もいろんな会社から贈られてきますから、どこから贈られたものか分かるように立札を付けます。
祝いの文字は右に赤字で書き、差出人名は左に黒字で記すのがルールです。
ビジネス関係の相手に贈る際の立札には、重厚感の出る木札が向いているでしょう。
ビジネスに関わりのない相手なら、立札は省略して、メッセージカードだけを添えて、
カジュアルな感じにしてもいいですね。
ラッピングで胡蝶蘭をよりゴージャスに
華やかな胡蝶蘭には、豪華なラッピングがよく似合います。
長寿のお祝いに胡蝶蘭を贈られるのは、それだけで嬉しいものですが、お祝いに合ったラッピングがされていると喜びも倍増します。
還暦にはやはり赤が選ばれ、他にも長寿にふさわしい紫やゴージャスな金色のラッピングも人気があります。
リボンの色でも印象がガラッと変わりますが、紫やゴールドには赤いリボンがよく映えます。
上述した長寿のお祝い別に良とされている色をラッピングに選ぶ人も多いですが、絶対にこれという正解はありません。
お悔やみを連想させるような暗い色を避け、花と包装紙とリボンの相性を考え、贈る方の好みを考慮して選びましょう。
贈る相手によって色やタイプが選べる胡蝶蘭
胡蝶蘭は色の種類も豊富で、年齢別に色が決められている長寿祝いに贈りやすいお花です。
見た目がゴージャスで、高級感がある胡蝶蘭はビジネス関係の方に贈るのにも向いています。
胡蝶蘭を置く場所が確保できないようなら、ミディタイプや切花タイプもあります。
畳の生活が多い方には、和風にアレンジされたものもあり、また趣が違って素敵です。