慶事と弔事について
慶事と弔事はいずれもフォーマルな儀式ということから、「慶弔」とまとめて扱われることがよくあります。
人生の大きなイベントをまとめた「冠婚葬祭」(元服・結婚・葬式・法事)という言い方もそうですが、
それぞれ「お祝い」と「不幸を悼む」という、いわば逆の意味の言葉なのです。
それぞれの意味を見ていきましょう。
慶事とは?
「慶事(けいじ)」は結婚や出産や就任祝いなどのおめでたいことやお祝いごとです。
他にもおめでたいことを意味しますので、祝賀会や昇進祝いなどや選挙などでの当選なども当たります。
「慶」という字に「めでたい」「祝う」「よろこびごと」などの意味がある通り、めでたいことやお祝い事を指す言葉です。
日本には、伝統的に行われてきた様々な慶事があり、いわば伝統文化や風習と直接結びついているものといえます。
弔事とは?
「弔事(ちょうじ)」は葬儀や法事などのお悔やみごとです。
弔事の「弔」は、とむらう、人の死を悲しみお悔やみを述べるなどの意味を持つ字です。
弔事は死者を悼む、つまり死去・葬儀などのお悔やみごと全般をいいます。
お悔やみごとに関しては、葬式や法事があり、どちらも宗教的な儀式ですが、実際に行う儀式内容や意味は大きく違います。
一般的には、通夜・告別式・火葬をすべて合わせたものを葬式と呼び、これが弔事となります。
不幸やお葬式などのお悔やみごとを弔事であると覚えておきましょう。
慶事と弔事が同時に…お悔みと就任
社長就任などの慶事は非常に喜ばしいことですが、御祝をすべきか判断が必要な場合もあります。
例えば先代社長がお亡くなりになったことにより、子どもや孫などの親族が急遽新社長に就任された場合、
どちらを優先したらいいのか、いざとなると悩みますよね。
お相手様に失礼のないよう、上記のケースに沿ってこのような時はどのように対応をすべきかを順に見ていきましょう。
お供えのお花を優先しましょう
慶事と弔事が重なった場合は、基本的には弔事を優先させるのがマナーです。
もちろん慶事も大切ですが、人が生きている慶事と、人の死である弔事では、死のほうが明らかに「重い」のです。
お祝いは、後日、改めてお祝いができます。
しかしながら、人の死については、絶対に後からやり直すことはできません。
葬式は1回しか行われないし、また死が関係している弔事のほうが、さらに式としては重くなります。
こう言った事からも慶事と弔事が重なった場合の基本は弔事を優先する、とされています。
実際に同時に生じた場合まずはお供えのお花を贈り、御祝は少し落ち着いたころに贈るのが一番適切です。
注意すべき点
注意すべき点として、まず御祝でお金を包む場合、香典と一緒に贈るのは厳禁です。
受け取り手もやはり香典とまとめられると良い気持ちはしません。
タイミング的に、御祝と香典を一緒に渡すようになる場合、できれば別々に日を分けて渡すことが望ましいです。
また祝電等も不要です。
落ち着いた頃に御祝のお花を贈りましょう。
葬儀に参列していたら?
先程ご説明した『先代社長がお亡くなりになったことにより、急遽新社長に就任された場合』のケースで、
〈葬儀に参列した場合〉のそれぞれの下記の対応を見ていきましょう。
葬儀にお花を出していた場合
会社が落ち着いたころに、御祝のお花を贈るのが望ましいでしょう。
1週間くらい後であれば特に問題ありません。
贈る品は相手先の規模や新密度によってもかわりますが、一番おすすめなのは胡蝶蘭です。
お祝いの花の中でも高級感があり、花もちもよく、 就任してからの暫くの間、執務室などでも飾りやすいお花です。
葬儀にお花を出さなかった場合
まずお供えのお花を贈って、1週間ほど経ってから御祝のお花を贈りましょう。
1番おすすめなのは胡蝶蘭ですが、相手の会社は喪中になりますので、
あまり大々的なお祝いは避けた方が無難です。3本立ち30輪前後のお花が適切と言えるでしょう。
葬儀に参列できなかったら?
このような場合も先程の『葬儀にお花を出さなかった場合』と同様に、
まずお供えのお花を贈り、1週間ほど経ってから就任御祝のお花を贈るのが一般的です。
お供えでお花を贈る際のマナー
御供のお花は四十九日を迎えるまでは白を基調としたお花を、四十九日以降のお供えには、優しい色合いのお花を贈りましょう。
菊やカーネーションなど日持ちするお花・新鮮なお花がおすすめです。
バラなどトゲがあるお花やシャクナゲなど毒があるお花はさけましょう。
故人を偲び、感謝の気持ち・メッセージを伝える
もともとお悔やみ・お供え花は、故人を偲び、生前お世話になった感謝の気持ちを伝えるだけでなく、
残された遺族の心を慰めるものとなります。
美しい花、故人の好きだった花、故人を思い起こさせるような花を贈ることで、悲しみに寄り添うようにしてあげましょう。
自宅に送りたい場合は?
お通夜に飾るお供え花や四十九日前に飾るお悔やみ花は、予め器に活けてあり、そのまま飾ることのできる「アレンジメント」がおすすめです。
自宅へお供え花を贈る場合は、送る花の数は通常は一鉢が適切です。
一般的に白や黄、青、紫の花がお供えの花に望ましいとされています。
また、長くたむけられるよう、日持ちのする花(菊、リンドウ、カーネーション、ユリ、リシアンサスなど)もおすすめです。
また宗教上入れない方が良い花もあるので事前に確認しましょう。
慶事・弔事のおすすめのお花3選
慶事 胡蝶蘭 3本立ち 30~35輪以上保証(蕾含む) 白
胡蝶蘭 3本立ち 30~35輪以上保証(蕾含む) 白
胡蝶蘭がお祝いごとのギフトに選ばれる理由の一つが、花持ちの良さです。お手入れにも手間がかからない為お相手様にも喜んでいただけます。
胡蝶蘭の「幸福が飛んでくる」という花言葉は、ひらひらと蝶が舞うような胡蝶蘭の花姿からきたもののようです。
就任や開業・移転など、新しい門出を迎えた方へのお祝いにふさわしい贈り物といえるでしょう。
弔事 季節のお任せアレンジメントーホワイト Mサイズ
季節のお任せアレンジメントーホワイト Mサイズ
お届けしたらそのまますぐ飾っていただけるアレンジメントのお供え花。白中心のお花がおすすめです。お客様各々のメッセージをお花と一緒にお届けすることもできます。
もちろんお供え用のカードもございますのでご安心ください。
弔事 ミディ胡蝶蘭 3本立ち アマビリス【お供え用】
ミディ胡蝶蘭 3本立ち アマビリス【お供え用】
コンパクトなサイズの胡蝶蘭ですが、お供え・お悔やみ・法事などに使われる用途が多く、大変おすすめです。
サイズ的にも邪魔にならずまさにお悔みにふさわしい清純で可愛らしいお花です。
まとめ
今回ご紹介した慶事と弔事が重なるケースは決して珍しくはありません。
突然訪れる有事の際に落ち着いて対応するためにも、日頃から確認しておくことが大切です。
慌てて故人やその家族に哀悼の意をきちんと示せなかった…とならないよう、気遣いのある対応を心がけましょう。